
この記事では、年会費無料のおすすめ法人カードを多数紹介しています。また、年会費無料の法人カードを選ぶ際に覚えておきたい注意点も解説しています。
最後までお読みいただければ、きっとご自身に最適な法人カードが見つけられるでしょう。
法人カードの「年会費無料」に関する注意点

年会費無料の法人カードをお探しの際は、いくつかの注意点があります。後から「失敗した…」と感じないためにも、まずは年会費無料の法人カードの注意点を確認しましょう。
年会費の「初年度無料」と「永年無料」を混同しない
インターネット上では様々な法人カードが紹介されていますが、年会費の「初年度無料」と「永年無料」を混同しないことが重要です。年会費の初年度無料と永年無料の意味の違いを解説すると、下記のとおりです。年会費の「初年度無料」と「永年無料」
年会費無料の法人カードをお探しなら、「初年度無料」に惑わされることなく、「永年無料」のクレジットカードを選びましょう。- 初年度無料…カードを発行した1年目の年会費が無料。2年目以降は通常の年会費が発生する。
- 永年無料…1年目はもちろん、2年目以降もずっと年会費が無料。
ポイントが付かない年会費無料カードもある
年会費無料の法人カードを選ぶ時に気をつけたいのは、ポイントが全く付かないクレジットカードも存在する点です。決済額によっては有料の法人カードを利用してポイント還元を受ける方がお得になる場合も多いです。そのため、年会費無料の法人カードを選ぶ際はポイントの有無を必ず確認しましょう。
ETCカードや紙の利用明細は有料の場合あり
法人カード自体の年会費が無料であっても、ETCカードの年会費は有料である場合があります。お車で移動する機会の多い経営者様や個人事業主の方であれば、ETCカードの年会費も必ずチェックするようにしましょう。また年会費無料の法人カードには、紙の利用明細を発行する場合は有料のものも存在します。こちらはWEB明細を選択すれば料金はかかりませんが、どうしても紙の明細が必要な場合には注意しましょう。
「自動リボ払いで年会費無料」は正しく利用しよう
法人カードによっては、「自動リボ払いを選択すると年会費無料」という優遇制度が用意されているものがあります。年会費が無料になるのは嬉しいですが、リボ払いには所定の利率で利子が発生するため、結果的に多くのコストがかかる可能性があります。こういった自動リボ払いで年会費が無料になる法人カードは、リボ払いの仕組みをきちんと理解した上で利用するようにしましょう。
追加カードに国際ブランドが付かない場合がある
ホームセンターなどで発行されている法人カードやビジネスカードには、年会費無料のクレカも多いです。ただし注意したいのは、ホームセンター系ビジネスカードの多くは、従業員用の追加カードに国際ブランドが付帯しない点です。国際ブランドとは、世界各国でクレジットカードの支払いができる加盟店ネットワークを形成するブランドのこと。VISAやMastercard、JCBなどが有名です。国際ブランドが付いていないクレジットカードは、使える店がごく限られてしまうデメリットがあります。
ホームセンター系のビジネスカードの追加カードは、そのホームセンターの系列店でしか使えない場合が多いです。ホームセンターで年会費無料の法人カードを発行する場合は、この点に気をつけましょう。
永年無料の法人カード5選

こちらでは、年会費が永年無料の法人カードを紹介します。今回紹介するのは、下記の法人カード。いずれも永年無料、すなわち年会費がずっと無料で使える法人カードですので、安心してお選びいただけます。
年会費が永年無料の法人カード
- 三井住友カード ビジネスオーナーズ
- NTTファイナンスBizカード
- ライフカードビジネスライト スタンダード
- freee Mastercard
- カーマ・ビジネスカード
なお年会費無料の法人カードにはそれぞれ一長一短の特徴がありますので、それぞれのメリット・デメリットも解説しながら比較してまいります。
三井住友カード ビジネスオーナーズ
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
追加カード発行枚数 | 複数枚 |
ETCカード年会費 | 550円(税込) ※年1回以上の利用で翌年度無料 |
ETCカード発行枚数 | カード1枚に対して1枚 |
限度額 | 〜500万円 |
支払い方法 | 一括払い/分割払い/リボ払い/ボーナス一括払い |
ポイント還元率 | 0.5% |
三井住友カード ビジネスオーナーズは、銀行系カードとして有名な三井住友カードが2021年より発行開始した、新しい法人カードです。ステータスの高い銀行系カードでありながら、年会費は永年無料。信頼の高い法人カードを永年無料で使えるメリットがあります。
対象となる三井住友カードの個人用クレジットカードと2枚持ちをすると、対象店舗でのポイント還元率が1.5%にアップする点も特徴です。ETCカードの利用時にもポイント還元率が1.5%にアップするため、お車での移動が多い経営者様にも最適な1枚です。三井住友カード ビジネスオーナーズの詳細は、次のリンク先をご確認ください。
NTTファイナンスBizカード
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
追加カード発行枚数 | 9枚まで |
ETCカード年会費 | 550円 |
ETCカード発行枚数 | ※記載なし |
限度額 | 40万円/60万円/80万円 |
支払い方法 | 【法人】一括払いのみ 【個人事業主】一括払い/分割払い/リボ払い/ボーナス一括払い |
ポイント還元率 | 1.0% |
NTTファイナンスBizカードは、年会費無料なのに高性能な最強の法人カード。この法人カードのメリット・デメリットは、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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NTTファイナンスBizカード最大の特徴は、年会費無料なのにポイント還元率が1.0%と高水準な点です。有料の法人カードでもポイント還元率は0.5%程度が一般的なため、年会費無料でこのポイント還元率が実現されているのは驚異です。
また、年会費が無料なのに最高2,000万円の海外旅行保険と国内旅行保険、そして年間100万円までのショッピング保険が搭載されている点もこの法人カードのおすすめポイントです。カード詳細は、下記リンク先でご覧いただけます。
freee Mastercard
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
追加カード発行枚数 | 3枚まで |
ETCカード年会費 | 永年無料 |
ETCカード発行枚数 | 1枚のみ |
限度額 | 10万円〜300万円 |
支払い方法 | 一括払い/分割払い/リボ払い |
ポイント還元率 | ※ポイントプログラムなし |
freee Mastercardは、クラウド会計ソフトで有名なfreeeがライフカードと提携して発行する年会費無料の法人カードです。発行会社がライフカードのため、信頼性も高い法人カードとなっています。
そんなfreee Mastercardの特徴は、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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このようにfreee Mastercardは、ETCカードが無料であることに加え、最高300万円とゴールドカード並みの利用限度額が用意されている点も特徴です。さらに、利用限度額は相談も可能であり、より多くの限度額が確保できる可能性もあります。
WEB申し込みなら最短4営業日でスピード発行されるほか、freeeカード限定のビジネス特典も多数搭載されている高スペックな法人カード。ポイントが付かない点が唯一のデメリットですが、年会費無料でこれだけ高スペックなら十分に検討価値はあるでしょう。詳細を確認したい方は、次のボタンのリンク先ページをご覧ください。
ライフカードビジネスライト スタンダード
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
追加カード発行枚数 | 3枚まで |
ETCカード年会費 | 永年無料 |
ETCカード発行枚数 | 1枚のみ |
限度額 | 〜200万円 |
支払い方法 | 一括払い/分割払い/リボ払い |
ポイント還元率 | ※ポイントプログラムなし |
ライフカードビジネスライト スタンダードは、クレジットカードの老舗として有名なライフカードが発行する年会費無料の法人カードです。この法人カードの特徴は、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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ライフカードビジネスライト スタンダードのメリットは、ETCカードも年会費無料である点や、ショッピング利用可能枠が最高200万円とワイドである点です。またWEBで申し込みが完結し、最短4営業日でスピーディーに発行できる手軽さも魅力。
ただしライフカードビジネスライト スタンダードは、ポイントプログラムが用意されていない点がデメリット。どんなに高額な支払いをしてもポイントが付かない点は、注意しておく必要があります。カードの詳細情報は、次のボタンから確認できます。
カーマ・ビジネスカード
券面 | ![]() |
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年会費 | 永年無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
追加カード発行枚数 | 10枚まで |
ETCカード年会費 | 無料 ※新規発行/更新時手数料:1,100円(税込) |
ETCカード発行枚数 | カード1枚に対して1枚のみ |
限度額 | 〜300万円 |
支払い方法 | 一括払い/分割払い/リボ払い/あとリボ |
ポイント還元率 | 0.6% |
カーマ・ビジネスカードは、ホームセンターのDCMカーマをよく利用する経営者様におすすめの法人カード。DCMカーマとカード会社のポケットカードが提携して発行される年会費無料の法人カードとなっています。
そんなカーマ・ビジネスカードの特徴は、下記のとおりです。
メリット | デメリット |
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カーマ・ビジネスカードの最大の特徴は、支払いサイトが最長3ヶ月と他社よりも長めに設定されている(一括払い限定)点です。支払日は翌々々月の1日に設定されており、キャッシュフローの改善が期待できます。
またカーマ・ビジネスカードでは従業員カードを10枚まで発行できます。ただし従業員カードが使える店舗は「DCMカーマ、DCMカーマ21、カーマプロ、ホダカ」のみとなっている点のみ注意しましょう。下記リンク先で、カードの詳細を確認できます。
前年の利用実績に応じて年会費0円になるカード

法人カードの中には、年間のカード利用回数や利用金額により、翌年の年会費が無料に優遇されるものが存在しています。しかも、年会費が無料になる条件は意外と簡単に設定されています。
こちらでは、そういった優遇制度で年会費が無料になる法人カードを紹介します。
P-one Business Mastercard
券面 | ![]() |
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年会費 | 初年度無料 2年目以降:2,200円(税込) ※年1回以上の利用で翌年度無料 |
追加カード年会費 | 永年無料 |
追加カード発行枚数 | 5枚まで |
ETCカード年会費 | 無料 ※新規発行/更新時手数料:1,100円(税込) |
ETCカード発行枚数 | カード1枚に対して1枚のみ |
限度額 | 〜300万円 |
支払い方法 | 一括払い/分割払い/リボ払い/あとリボ |
ポイント還元率 | 0.6% |
P-one Business Mastercardは、1年間に1回でもカードでの支払いを行うと、翌年の年会費が無料になる法人カードです。入会初年度も無料なので、普通に決済をすれば実質的には年会費無料で使用できます。なお1年間に1度もカードを決済しない場合は、2,200円(税込)の年会費が必要です。
P-one Business Mastercardでは、国際ブランドのマスターカードが提供する付帯サービス「Mastercard T&E Savings」が使えます。T&E Savingsには多数の特典があり、中でも「ダイニング by 招待日和」と呼ばれる特典がおすすめです。
ダイニング by 招待日和は、一流レストランのコース料理を2名以上で利用すると、1名分のコース代金が無料になるVIPサービス。一般的には年会費が数万円はするプラチナカードに搭載されているようなラグジュアリー特典なので、年会費が実質無料のこの法人カードで利用できるのは驚きです。カード詳細は、次のボタンからご確認ください。
freee VISAカード
券面 | ![]() |
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年会費 | 初年度無料 2年目以降:1,375円(税込) ※年50万円(税込)以上の利用で翌年度無料 |
追加カード年会費 | 440円(税込) |
追加カード発行枚数 | 20枚まで |
ETCカード年会費 | 550円(税込) ※年1回以上の利用で翌年度無料 |
ETCカード発行枚数 | カード1枚に対して1枚のみ |
限度額 | 50万円〜150万円 |
支払い方法 | 一括払い/分割払い/リボ払い/ボーナス一括払い |
ポイント還元率 | ※ポイントプログラムなし |
freee VISAカードは、前年度に税込で50万円以上のカード決済をすれば、翌年度の年会費が無料になる法人カードです。年間50万円ということは、毎月4万2,000円の支払いをすればカードの年会費が無料になる計算です。
freee VISAカードの特徴は、追加カードを最大20枚まで発行できる点にあります。「多くの従業員カードを発行したいけど、できれば年会費無料だと嬉しい」と感じる経営者様にはぴったりの法人カードです。詳細を知りたい方は、次のボタンのリンク先の記事をご覧ください。
元を取りやすい有料のビジネスカード

年会費無料の法人カードには、「ETCカードは年会費がかかる場合がある」「ポイントが付かない場合がある」などのデメリットがありました。そういった点を踏まえると、年会費が有料の法人カードを使う方がお得になる可能性もあります。
年会費無料の法人カードの代替案として有料カードを検討する場合、「年会費の元を取れるか」が非常に重要です。こちらでは、有料法人カードの中でも年会費の元を取りやすいカードを紹介します。
JCB法人カード
券面 | ![]() |
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年会費 | 1,375円(税込) |
追加カード年会費 | 1,375円(税込) |
追加カード発行枚数 | 無制限 |
ETCカード年会費 | 永年無料 |
ETCカード発行枚数 | 無制限 |
限度額 | ※公式サイト参照 |
支払い方法 | ※公式サイト参照 |
ポイント還元率 | 0.3%〜0.75% |
「ETCカードを複数枚発行したい」という経営者様におすすめなのがJCB法人カードです。JCB法人カード自体の年会費は1,375円(税込)ですが、ETCカードは年会費無料で何枚でも発行できる特徴があります。
年会費無料の法人カードにはETCカードが有料のものもあるので、何枚か発行するならJCB法人カードの方がコストが安くなる可能性が高いです。JCB法人カードの詳細は、次の記事で解説しています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
券面 | ![]() |
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年会費 | 22,000円税込 ※年200万円(税込)以上の利用で翌年度11,000円(税込) |
追加カード年会費 | 3,300円 |
追加カード発行枚数 | 9枚まで |
ETCカード年会費 | 永年無料 |
ETCカード発行枚数 | 5枚まで |
限度額 | ※記載なし |
支払い方法 | 一括払い/ボーナス一括払い/あとリボ |
ポイント還元率 | 0.45%〜1.0% |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、年間100万円以上を決済すると年会費の元が取れる法人カードです。セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード自体の年会費は22,000円(税込)と高額ですが、JALマイルを駆使すると年会費の元が簡単に取れます。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードでは、1.125%という脅威の還元率でJALマイルが貯まります。年間100万円を決済すると、11,250JALマイルが貯まる計算です。
一般的に1JALマイルにはおよそ2円の価値があるとされており、11,250マイルには22,500円相当の価値があることになります。これこそが、年間100万円を決済すれば年会費の元を取れる仕組みです。
ただしJALマイルは使用方法によって変わるため、どのように使うのかが重要です。おすすめの使用方法はJALの特典航空券。最低12,000マイルが貯まれば往復分の航空券と交換でき、飛行機代を一切払わずに旅行へ出かけられます。
年間100万円以上を支払う予定がある経営者様なら、年会費無料の法人カードよりもセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを検討してはいかがでしょうか。詳細情報は、次のボタンのリンク先でご確認いただけます。
まとめ:カードの機能と特典をフル活用しよう
この記事では、年会費が無料のおすすめ法人カードを多数紹介しました。年会費が無料の法人カードは、年会費が高額なクレジットカードと比べて審査ハードルが低い傾向にあるため、気になったカードはお気軽に申し込んでみてくださいね。また、法人カードによっては期間限定の新規入会キャンペーンを実施している場合も多いです。お得なキャンペーンを利用すれば数万円分のボーナスポイントがもらえるケースもあります。まずは法人カードの公式サイトをチェックしてキャンペーン情報を確認してはいかがでしょうか。
最後に、記事内で紹介したおすすめの法人カードをおさらいしましょう。
利用条件を満たせば無料の法人カード
- P-one Business Mastercard(年1回以上の決済)
- freee VISAカード(年50万円以上の決済)
年会費の元を取りやすい有料法人カード
なお当サイトでは、50種類以上の法人カードを比較して厳選した珠玉のカードをランキング形式で紹介しています。他にも多数の法人カードを比較したい経営者様は、ぜひ下記ボタンのリンク先ページもご覧ください。