
個人同様、法人カードにも有効期限があります。この有効期限が切れてしまった時、法人カードはどうなってしまうのでしょうか。
そこで、こちらでは法人カードの有効期限についてと、有効期限が切れてしまった時の対処法、有効期限更新時の審査などについてご紹介致します。
ぜひこの機会に法人カードの有効期限について学びましょう。
法人カードの有効期限とは?
法人カードの有効期限というのはその名の通り、法人カードを使用できる期限のこと。有効期限の長さは法人カード毎に違い、期限を超えてしまった法人カードはショッピング利用はもちろんのこと、電気や水道代、オフイスの家賃などの公共料金の払込みなどにも利用出来なくなってしまうので注意が必要です。
ただ、有効期限が切れてしまった場合、もう一度法人カードの申し込みからやり直さなければいけないのかと言うとそういうわけではなく、法人カードの更新を行うことで同じ券面の新しいカードを受け取ることができます。
有効期限の更新については後述の項で詳しくご説明いたします。
なんのための有効期限なのか?
ではなぜ、このような有効期限が法人カードに設けられているのか。それには3つの理由があるので、それぞれ詳しくご紹介していきます。法人カードそのものの老朽化の対策
長い期間同じ法人カードを使っていると、表面の汚れや傷などの要因によって法人カードとしての機能の要となる磁気部分やICチップ部分に悪い影響が現れることがあります。そのため、有効期限により定期的に新品のカードに交換することで法人カードの故障を防ぎます。そうすることで、いざというときに使えない、という状況を避けることができます。
法人カードの性能向上のため
新しい法人カードに交換した際、見た目は全く変わっていなくても、実は中身の性能が違うものになっているということがよくあります。クレジットカードの性能は日々進化しており、古くに申し込みをした方にも最新のサービスを享受してもらうために、有効期限は大切な働きをしているんです。
途上与信と呼ばれる審査のため
法人カードの審査は申し込みをした時の一度きりではなく、その審査を通って実際に法人カードを使い始めてからも途上与信と呼ばれる審査が引き続き行われます。その途上与信の結果次第では、有効期限が切れるタイミングで契約も切れてしまうことがあるのです。この途上与信については気を付けたいポイントが3つあるので、後ほど詳しく解説します。
次の項では、有効期限を確認するために法人カードのどこを見れば良いのか、ご説明いたします。
確認方法
法人カードの有効期限は、一般的に法人カードの表面に記載されています。この記載の仕方は国際規格により決まっており、カードから浮き出るような加工(エンボス加工)で「○○/○○」や「○○-○○」、「○○/‘○○」と書かれている文字が有効期限を表しています。この「○○」の中には2桁の数字が入り、左の2桁が有効期限の月、右の2桁が有効期限の年です。例えば、「04/30」と書かれていた場合は2030年の4月が有効期限、正確にはその月の末日までが有効期限となります。
期限が切れた時どうしたらいいか
それでは法人カードの有効期限が切れてしまう時、どうしたら良いのでしょうか。実は、何もする必要はありません。続けてその法人カードを使うためには有効期限の更新が必要なのですが、それらの作業はカード会社が全て執り行ってくれます。有効期限が近づいてくるとクレジットカード会社から申し込みの際に書いた住所に有効期限の更新された新しい法人カードが届くので受け取りましょう、それだけです。
新しい法人カードが送られてくるのは一般的に有効期限の2ヶ月前~1ヶ月前となっております。万が一有効期限を過ぎても新しい法人カードが届かない場合、法人カード裏面にお問い合わせ先が書いてあるので連絡してみましょう。
公共料金などの支払いに手続きは?
有効期限の更新によって新しい法人カードに切り替わる際、自動で法人カードから支払われていた公共料金などの支払いについても手続きの必要は一切ありません。法人カードの情報は、定期的にクレジットカード会社より各加盟店送られるようになっているので、有効期限の更新情報も自動で引き継がれるのです。
更新の際もう一回審査があるって本当?
上記で少し触れましたが、法人カードには途上与信という物があります。途上与信とは申し込み時の審査とは別に、法人カードの使用を始めてからも定期的に行われる審査のことです。この途上与信次第で、有効期限が切れた時点で自動更新が行われず利用停止になってしまうことがあります。途上与信で主に問題として取り上げられる内容は以下の三点。
- 料金の未払いや支払い遅延が多かった(他社法人カードでの未払い・遅延も審査対象)
- 倒産してしまっていたり債務整理をしている場合
- 法人カードの利用がほぼ無い
この3つにさえ注意をしておけば、有効期限更新の際に利用停止されてしまうことはないので、なんとしてもこれらは避けることをおすすめします。
更新した法人カードはいつから使える?古いカードは?
有効期限の更新された新しい法人カードは届いたその日から裏面にサインをすることで使用することができます。さて、ここで古いカードと新しいカードで法人カードが2枚になってしまいましたね。どうしたらいいかと悩んでしまう方が多いのが古い有効期限の法人カード。
古い方の有効期限が切れるまでは一応2枚とも使える状態なのですが、有効期限が切れたときにそちらの法人カードを間違えて持ち出してしまわないように新しいカードが届いたら古い方はすぐに処分してしまうことをおすすめします。
有効期限の切れた法人カードではなにもできませんから。ただ、注意が必要なのは処分方法です。まだ有効期限が切れていない状態でそのままゴミ箱に捨ててしまうと、拾った人間に不正利用されてしまう危険性があります。
捨てるときはハサミなどでカード全体を、特に個人情報がデータとして保存される磁気ストライプ(カード裏面の黒い帯)やICチップ(金や銀色のチップ部分)の箇所を、細かくバラバラに切り刻んでからにしましょう。
有効期限まとめ
ここまで法人カードの有効期限について見てきましたね。それでは今までの内容をおさらいをします。有効期限に関するまとめ
法人カードの有効期限について知っておくべき情報はこれで以上となります。法人カードの有効期限が過ぎてしまって使えない、、、という事も起こり得ますので、この機会にぜひ有効期限を確認してみて下さい。- ポイント1:有効期限の切れた法人カードでは何もできない
- ポイント2:有効期限は法人カード表面で確認できる
- ポイント3:自動更新で新しい法人カードが届く
- ポイント4:公共料金などにも更新手続き不要
- ポイント5:更新時の審査のために3つのポイントに気をつける
- ポイント6:新しい法人カードが届いたら古い方は徹底的に処分
この情報があなたの事業のお役に立てていれば幸いです。